最新治療法(2)

インクレチンの関連薬として、インクレチンの分子構造を一部変えることで分解されにくくした薬の開発も進められています。この薬は注射剤ですが、国内で数種類の薬の開発が進められており、週1回、注射するだけで効果がある薬も開発されつつあります。このように糖尿病の治療薬についても相当な進歩が見られています。近い将来には、糖尿病は薬でコントロールすることが簡単な病気になるかもしれません。
しかし、いずれにせよ、糖尿病は発症しないことが一番ですから、食事や運動の有無に日頃から気を使わなければならないのは当然のことです。現在のところ、DPP-4阻害薬を利用すると血糖コントロールの指標であるHbA1cが高い値を示していた患者が劇的に下がる例が続出しています。そのうえ、この薬が無効だったという人はほとんどいないのです。さらにこの薬は食事の影響を受けないために、1日1回、いつでも服用することができます。
インクレチン関連薬は高血糖のときにのみ作用し、低血糖を起こしにくい薬です。さらに膵ベータ細胞に作用するだけでなく胃からの食物の排出を遅らせる、食欲を抑えて肥満を抑制するという働きもあります。先に述べたように血糖効果作用のあるスリホニル尿素薬は、飲み続けると次第に効果が薄れる2次無効の状態になることがあったのですが、インクレチン関連薬はこの2次無効がおきているときの併用でも効果があると期待されているのです。
糖尿病の人はまさに急増しています。平成19年の国民健康・栄養調査によれば、日本には糖尿病が強く疑われる人が890万人。糖尿病の可能性を否定できない人が1320万人、合わせると2210万人でした。平成18年にも同じ調査がされているのですが、なんと1年で糖尿病が強く疑われる人が70万人、糖尿病の可能性を否定できない人が270万人も増えているのです。
両者を合わせれば340万人、つまり1日に1万人弱の人が糖尿病に関係するようになるというわけです。しかもその多くが医師の診断を受けておらず、診断されても約4割が治療を受けていないといわれます。最新の治療、細心の注意、糖尿病にはこれらが重要なのです。
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糖尿病は、早期に発見して、できるだけ早く適切な治療を受けることが大事です。そのためにも糖尿病の自覚症状について知っておき、自分の身体の状態が糖尿病に近づいていいないかを常に注意することが必要です。糖尿病の自覚症状を感知することはとても重要なのですが、厄介なことに、日本人に最も多い2型糖尿病の場合には、自覚症状がほとんど感じられないことも多いのです。 自覚症状がでてくるのは、病状がかなり進行し、高血糖状態になってからです。糖尿病の自覚症状は、そのほとんどが高血糖に由来します。
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